日本で一番安い金貨の古銭?明治二分判金~お金があまり無くてもコツコツ沢山集めて金貨持ち?

明治二分判金 徒然古銭日記

明治二分判金という金銭(金貨)

皆さん、こんにちは!

古銭コレクターのクマキチです🐻

今日も古銭モードで元気よく語ります!!

今日の古銭話題は・・・・明治二分判金です♪

この古銭の名前を聞いて古銭通の人ならば「お!あれか!!」と思うでしょう。

しかし、古銭に関して全く知らない人であれば「明治二分判金?何じゃそれは?!明治時代のお金?」と思う事でしょう。

私も古銭収集の駆け出しの頃は、そんな感じでした。

「明治」と名前が付いているので明治時代のお金だと思っていました。

でも実際に明治二分判金の実物や写真などを見てみると・・・「え?これって本当に明治時代のお金?江戸時代のお金みたい・・・」と思ってしまいます^_^;

これが明治二分判金です
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明治二分判金の写真

確かに明治二分判金は江戸時代の古金銀類に非常に似ております(というか江戸時代の古金銀類そのもの!)

それもそのはず、この明治二分判金は江戸時代の二分判金をそっくりそのまま真似て作ってたからです。

当時、江戸時代が終焉を迎え明治維新という新しい時代の波が押し寄せてきた激動の時代に流通していたお金なんですね。

まだ混乱期の明治時代初期は、新しいお金を鋳造する技術もノウハウもインフラもありませんでした。

そこで!取りあえず明治時代の新しいお金が出来上がるまで臨時として江戸時代のお金を使う事にしよう・・・・というのが明治二分判金。

ただ明治時代初期の頃はこの明治二分判金だけでなく一分銀(明治一分銀)や一朱銀(明治一朱銀)などの江戸時代のスタイルのお金が使われておりました。

それどころか寛永通宝や天保通宝などの銅銭も明治時代に使われておりました。

そんな激動の明治維新に出来た江戸時代スタイルのお金・・・・明治二分判金。

このお金のスペックを簡単に説明すると・・・

◎明治二分判金の鋳造期間:明治元年~明治2年

◎直径:18㎜×10㎜位、厚さ1㎜以下

◎重さ:3グラム位

◎品位:金20%位、銀70%位

ざっとこんな感じです。

ちなみにこの二分判金は江戸時代では小型のプチ小判みたいな存在です(笑)

一応、金銭(金貨)のカテゴリーですが実際は金の品位(含有率)は20%位しかありません。残りは銀が70%といったところです。

二分判金をエックス線で科学分析してみましたが、以下の通り金(ゴールド)が24%位で銀が74%位の割合です。
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二分判金 科学分析

だからどちらかというと金貨というよりも銀貨に近いのですよね^_^;

だから現在、古銭市場に出回っている二分判金は、金色が色あせて銀に近い物が多いです
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二分判金2つ

上の写真を見て頂ければ分かりますが、同じ二分判金です。
でも左の二分判金は色あせて銀色に近いですね(+_+)

こちらの写真でも同様、同じ二分判金ですが下の二分判金は黒ずんでいて、トーンの入った古い銀貨に近い色あいです。
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明治二分判金

まぁ、銀の含有が多いですが、名前はいっちょ前に「二分判金」となっておりました。

ちなみに二分判金は一分銀の2つ分の額面です

(上が二分判金で下の二つが一分銀です)二分判金と一分銀

江戸時代では「二分」の額面は1両の半分です。

つまり二分判金が2つあれば小判一枚と交換出来たんです。(一分銀4つで小判一枚)

まぁ、このショボい?プチ小判の二分判金が2つあればで交換出来たのは、立派な一両小判にとっては不公平な気がしますが・・・。

何はともあれ、この二分判金は当時2枚あれば1両の価値があったんです。

さて、この「明治二分判金」
実は私は結構好きな古銭なんですよね(*^^*)

何故かというと、「お手軽に買える日本の金貨」という意味で。

まぁ明治二分判金は金20%位、銀70%位と金貨と呼ぶには微妙な所ですが・・・古銭学のカテゴリーでは一応金貨です。

現在でも、比較的入手しやすく安く買える金貨ですね。

私も古銭収集にハマり始めた頃、予算がそれほど無くて明治の金貨類(1円金貨、5円金貨、10円金貨、20円金貨)などはとても買えませんでした。

また小判も高価でなかなか手が出ません。

更に外国の金貨もまた然りで当時の私の経済力では高すぎて手が出ません。

しかし!この明治二分判金ならば貧乏古銭収集家の私でも比較的買いやすかったんですね\(^o^)/

私が明治二分判金に目を付けた頃(今から10年位前)は1枚4000円位で買えました。

だから、明治二分判金を沢山買い集めていましたね。

そして沢山収集した明治二分判金をテーブルの上にずらっと並べて「どうだ!俺様はこんなに金貨を沢山持っているんだぞ♪」と悦に浸っておりました(恥ずかし~)

それだけ明治二分判金は金貨の中では安く買いやすい古銭だったんです。

但し、現在は明治二分判金もそれほどお手軽に買える古銭では無くなりました。

日本のインフレ化、円安、金(ゴールド)や銀(シルバー)の急騰などで国内外の金貨全般の相場が上がってしまい、金と名の付く古銭はどれも割高ですね(汗)

明治二分判金ですら10年位前は4000円位で買えたのに今ではあれよあれよと相場が上がり6000円⇒8000円⇒1万円以上と値上がりしてしまいました。

古銭屋で安く買えても1万円以上はするでしょう。

またヤフオクなどで安く落札出来ても今は6000円~7000円以上かな。

今後も金(ゴールド)の高騰や日本のインフレが続けば、明治二分判金も更に高くよりお手軽では無くなっていきます。

ただ、これを「好機!」ととらえる人にとっては金や銀などが含まれた歴史的価値のある古銭を沢山収集しておくことで結構な財産を築けるのではと。

だから、明治二分判金が日本で一番安くショボい古銭金貨だったのが、「リッチコイン」になり得ることも十分考えられます。

あと、、、、オマケですが江戸時代~明治時代の古金銀通貨は二分判金よりも更に小さい二朱判金という物もありました。

二分判金と二朱判金

上の写真で左側が明治二分判金で右側が天保二朱判金です。

サイズは二朱判金の方がずっと小さく、明治二分判金よりも安そうに見えますが、現実はそうではありません。

明治二分判金よりも天保二朱判金の方が希少価値が高いのでサイズが小さくても、もっと高値で取引されることが多いです。(状態にもよりますが)

なので日本の古銭で金(ゴールド)が含有されている金貨を安く買い求めるならば明治二分判金が最も買いやすく入手もしやすいといえます。

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