寛永通宝も良いけど・・・文久永宝もね!
皆さんこんにちは!
古銭コツコツ収集家のクマ吉です。
高い古銭や高額なアンティークコインは買えないけど、少額で買える古銭やコインをコツコツ集め続ける庶民派?のコレクターとは私クマ吉の事です!!(なんのこっちゃ・・・)
さて今日も楽しく古銭のお話をしていきましょう!
今日の古銭の話題は文久永宝(寶)です!
「なんだ・・・・文久永宝か」とケッとあざ笑う古銭収集家の方も多いでしょう。
確かに文久永宝はマイナーで影が薄く、あまり注目されず不人気?の日本古銭です。
寛永通宝に比べると種類も少なく、手変わりも少なく、あまり奥深くない。
そして古銭市場では大量に出回っていて現存枚数も多く希少性も無い。
また文久永宝は大別すると3種類しかない(真文、草文、玉宝)
ぶっちゃけ江戸時代後期のありきたりな銅銭であり、退屈感を感じる古銭だ。
しかし、そんなありきたりな銅銭である文久永宝には文久永宝なりの良さや魅力もある!!
私は結構好きですねぇ~、文久永宝。
だから結構沢山持っております。
さて、この文久永宝は一体どんな古銭だったのか?
文久永宝は江戸時代後期、万延元年(1860年)から製造された庶民向けの銅銭です。
額面は4文ですね。
江戸時代での4文の価値は今のお金に換算すると100円位です。
そう、江戸時代4文銭が1枚あれば100円ショップで商品一個買えたのです!
まぁ、、、江戸時代には100円ショップなんて無かったですが(笑)
でも江戸時代では4文銭は庶民にとって非常に使い勝手が良く便利な通貨だったんです。
江戸時代の街には「4文屋」というお店が沢山ありました。
「4文屋」は今でいうお惣菜屋さんです。
煮物や天ぷら、お雑煮、お団子などの総菜が1個4文で買えたのです。
また江戸時代では「かけ蕎麦」が16文
「天ぷら蕎麦」が36文など、「4」の倍数で買える商品が多かったそうです。
だから文久永宝の4文銭や寛永通宝の4文銭をお財布に何枚も持っていればお買い物で便利だったのですよ。
「文久永宝の4文銭スゲエ!使えるじゃん!!」・・・という通貨だったのです(ちょっと大袈裟ですが(*^-^*))
文久永宝でも寛永通宝でも、江戸時代の4文銭って1文銭に比べて銭形サイズも大きく、作りもしっかりしていて立派です。
裏面は綺麗な波模様が入っているし。
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そして文久永宝は文字が美しい
じ~と眺めていると「見惚れてしまうやん♡」みたいな美しい文字です。
それもそのはず!文久永宝は当時でも現在の歴史書でも大物、有名人が書いている書体なのです!
⇒文久永宝の真書体は老中の「小笠原長行」の筆によるもの。
(文久永宝 真書体)
⇒文久永宝の楷書体は老中の「板倉勝静」の筆によるもの。
(文久永宝 楷書体)
⇒文久永宝の玉宝体は越前福井藩主の松平春嶽の筆によるもの。
(文久永宝 玉宝体)
日本歴史に少し詳しい人ならばこの3名の名前は知っているかと思います。
これらの偉い人の書体をベースに文久永宝の文字が出来上がっているんですよう!
文久永宝は大別して3種類
真書体
楷書体
玉宝体
・・・の3つです。
この3つを集めるのはそれほど難しくありません。
また文久永宝の古銭価値はそれほどでもないので1枚あたり200円~300円位で手に入ります。
正に庶民のお金であり、庶民派コレクターの古銭!
江戸時代当時も庶民のお金として愛され、現代も私のような庶民派古銭収集家に愛され・・・なんて幸せ者なんだ!文久永宝\(^o^)/
ところで、文久永宝には数少ないレア物もあります。
それが「深字」、「直永」、「降久」という手変わりの書体が3種類。
これらはいずれも1枚あたり1万円~3万円位は普通にします
また文久永宝の母銭は更にレアで1枚あたり2万円~50万円位の希少品もあります。
これらの文久永宝の希少種は私も現物を見たことがまだありません(>_<)
いつか偶然に手に入るかな??
古銭やコインとの出会いは偶然が多いですからね。
ある日偶然に物凄いレアな古銭が目の前に表れるということもたまにあります。
そういう時はラッキーと思い多少無理をしてでも手に入れるのも有りです。
以上、今日は文久永宝のお話でした
また次回!!
クマ吉でした♪