天保小判金とその価値&買取相場
皆さん、こんにちは!
古銭収集家のクマキチです🐻
今日は、時代劇などでお馴染みの江戸時代小判の価値についてお話します。
江戸時代の小判の中でポピュラーなのが天保小判金です!
この天保小判金は果たしてどの程度の価値があるのか?
また買取価格はどのくらいなのか?
小判だから金で出来ています。
まぁ天保小判金は純金ではありませんが半分位は金で出来ております(残りは銀)
なのでおそらく価値も高いし高額に買い取って貰えそうな気がします。
また、金の含有以外にも天保小判金など江戸時代の小判は全般的に歴史的な文化遺産的な価値を有します。
だから天保小判金の価値や買取相場も期待が出来そうですね(*^-^*)
(天保小判金とは?)
天保小判金は江戸時代の1837年(天保8年)に発行された小判の一種です。
天保小判金は、正に「ザ・小判」といって過言でなない美しいデザインと色合いなど、そして歴史的背景など多くの古銭収集家に人気があります。
それなりに古銭市場にも出回っており現存枚数も比較的多めで古銭屋さんなのでも一番多く見かける小判が天保小判金です。
(天保小判金の特徴)
直径:約59×32mm
重さ:約11g位
品位(金含有率):約56%(銀は約43.2%位)、
天保通宝の銭面の特徴としては表面に「壹两(一両の意味)」の文字と後藤象三郎光次(当時小判製造等を仕切っていた人)の桐紋模様が刻まれております。
裏面は、験極印(小判師や吹所棟梁の検印)がひとつずつ刻まれていたり、花押などが刻まれていたりします。
また天保通宝だと一目で分かる「保」の文字が刻まれております。
(天保小判金が発行された時代)
天保小判金は、江戸時代の天保大飢饉で徳川幕府の財政難をカバーする為に発行されました。
この点は天保通宝(銅製)も同じです。
(天保通宝)
小判だけに金貨(金銭)のカテゴリーで全部が金で出来ているように思えますが、実際は金の含有率は50%位と半分位でした。
また今まで発行されてきた小判よりも重量も少し軽くなりました。
しかし「ローラー延金」という特殊製法によって美しい小判に仕上がり、見た目は立派な小判です。
見た目の綺麗さから現在も古銭収集家の間では人気があります。
(天保小判金の価値)
天保小判金は状態や銭面の書体などによって価値が異なります。
一般的な天保小判金は23万~30万位で売られております。
書体が珍しい手変わり品「偶然大吉」や「献上判」、七福(大吉・小吉・馬神・久吉・堺長・久長・守神)など験極印の組み合わせによって価値がもっと高い物もあります。
(天保小判金の買取価格)
天保小判金の買取相場は一般のタイプですと5〜12万円位です。
江戸時代の小判金の中では、比較的多く作られたのでレアという訳では無いですが、それでもそれなりの買い取り価格にはなります。
勿論、書体の手変わりの天保小判金ですと更に高い買取価格になります。
(天保小判金の本物と贋作(偽物)の見分け方)
天保小判金に限らず江戸時代の小判やその他の古金銀系の古銭は贋作、偽物、レプリカが多く出回っているのが悩ましいところでありリスクでもあります。
偽物を掴まされない為にも日本貨幣商協同組合の鑑定付きの天保小判を持っている事が望ましいです。
鑑定付きでない天保小判金小判の場合は以下の部分に気を付けて下さい。
⇒重さが約11.2g前後に近いこと。
⇒ござ目が表面細く鋭利な刻印であること。
⇒天保時代の時代印(裏面の「保」の字)がしっかりついている事。
自分が持っている天保小判金が本物か偽物化を見分ける為にも一度、専門家に買取査定を出してみるというのも良いでしょう。