函館通宝~江戸時代の鉄製の地方銭☆ボロボロに錆びて朽果てたルックスは哀愁が漂う・・

函館通宝 徒然古銭日記

函館通宝の武骨な鉄銭になぜか魅力を感じる私

皆さんこんにちは!

古銭好き好き男(?)のクマ吉でございます♪

最近は日本、世界のインフレ化で現行通貨の価値が下がり傾向です。

特に日本円の価値の下落は凄い物がありますね!

少し前までは1ドル=105円とか110円位だったのが、短期間で1ドル140円~150円まで円が下落。

日本円の価値の下落は日本国力の減退を意味するのですが、今後の日本経済はどうなっていくのでしょうか?

しかし、一方で古銭やアンティークコインの昔のお金は手堅く価値が上がっています。

古銭やアンティークコインは、株や仮想通貨のように派手な上がり方はしませんが、底堅くジリジリとゆっくり価値が上がっていくようなイメージです。

今後、古銭やアンティークコインなどの昔の現物資産や旧貨幣はもっと見直されていき価値が上がっていくのではと少し期待しております。

さて、前置きが長くなりましたが・・・^_^;

日本古銭の中で昔、鉄で出来たお金がありました。(鉄銭という)

通常はコインといえば金貨、銀貨、銅貨、白銅貨などの素材が多いので鉄製は珍しい部類です。

外国古銭の中にはスチール製(鉄製)のコインが多種類ありますが、日本ではあまり種類が少なく珍しいですね。

明治時代から~現在にかけての近代銭や現代銭では鉄でできた鉄銭はまず見かけません。

しかし江戸時代から昔の時代になるとチョッピリだけ鉄で出来たお金が数種類ありました。

今日、話題にする「函館通宝(寶)」は江戸時代の地方鉄銭です。

函館通宝 鉄銭

他にも「仙台通宝(寶)」という地方銭もありますが、こちらも鉄銭です。

 

(左が函館通宝、右が仙台通宝)

函館通宝 仙台通宝

更に江戸時代のメジャーで代表的な古銭である寛永通宝も鉄銭の種類がいくつかあります。

(左が函館通宝で右が寛永通宝の鉄銭)

函館通宝 寛永通宝

函館通宝も仙台通宝も寛永通宝も・・・昔の日本の鉄銭は味がありワビサビがあります。

また、これらの鉄銭は150年以上の年月を経過しているので、どれもボロボロに錆びております。

状態の良い鉄銭を探すのが難しい位です。

函館通宝もほとんどがボロボロに錆びており文字や銭形など朽果てており極美品以上の物はまずありません。

しかし、それでもボロボロの函館通宝に魅力を感じるのは私だけでしょうか?

男っぽい無骨なイメージを感じます。
昔の武士社会の時代のお金だけに。

さて、ここではこの武骨な鉄銭「函館通宝」についてのプロフィール(?)をサラッと書いてみます・

函館通宝は安政3年(1856年)、江戸時代に発行された地方銭です。

銭形は円形で、やや小型

表面は函館通寶と書かれております。

裏面には「安」の文字が一文字

ただ、古い鉄銭だけに裏側の「安」の文字もほとんど判別できない物が多いです・・・(+_+)

函館通宝 裏

なぜ「安」の文字が書かれているのかと言いますと、江戸時代の安政の安を取ったからです。

函館通宝は当時、「尻沢部村(現在の函館市住吉町付近)」という場所で銭座を設けて量産されました。

100,650,000枚の函館通宝が量産されたと伝えられておりますのでかなりの量ですね。

ちなみに当時、蝦夷地(今の北海道)を領としていた松前藩の地方銭でした。

函館通宝が製造される時に盛岡藩から鋳銭職人が派遣されてきたそうです。

函館通宝は先ほども書きました通り、当時100,650,000枚も発行されたので数は膨大で現在も相当数残っております。

なので古銭市場でもたまに函館通宝が出てきます。

ただ160年位以上前の鉄銭だけに経年劣化が激しく、状態の良い函館通宝はまずほとんど見当たりません。

どれも赤錆がビッシリと付いていたり、函館通宝の文字が読み取れない位に朽果てていた李、カスカスに銭が痩せていたり、ヒビが入っていたりと凄まじい状態の悪さです(汗)

函館通宝

まぁ、これは同じ時代に製造された仙台通宝の鉄銭や寛永通宝の鉄銭も同じ事が言えます。

だから函館通宝を収集する場合はピカピカの状態の良い銭は期待しない方が良いです^_^;

函館通宝の文字や裏側の「安」の文字が読み取れるレベルの状態であればラッキーと思わなければなりません(笑)

また、函館通宝は当時大量に量産されたので、それほど希少価値がある訳ではありません。

古銭としての相場価値でいうと200円~1000円位でしょう。

しかし、函館通宝の母銭ですと希少価値はかなり高く1枚5万円以上は普通にします。

また函館通宝の母銭は素材が銅で出来ているので比較的状態が良く美品以上が多い。

しかし函館通宝の母銭は滅多に古銭市場に出てくることはありません。

私も欲しいと思っていますが、今までまだお目にかかった事がありません。

今はなるべく状態の良い鉄銭の函館通宝をコツコツと集めています。

函館通宝はオンボロでカスカスで錆びだらけの鉄銭ではありますが、私は結構愛着を持っております(*^-^*)

この手の鉄銭は年月を経れば経るほど朽果てていき枚数が減っていくと思うので将来はもう少し希少価値が上がるかも?

そう信じて今日も函館通宝を1枚、また1枚・・・と集めていきます♪

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