慶長通宝~ボロ銭だけどなぜか惹かれる♪見た目に反して意外に価値が高い銅銭

慶長通宝 徒然古銭日記

何かと謎が多い不思議な慶長通宝について語る!

皆さんこんにちは!

古銭屋であり、日本随一(?)の古銭マニアでもあるクマ吉です(笑)

私自身、普通の人よりも個性が強くよく「不思議ちゃん」と呼ばれることが多いです(ただの変わり者?)

そんな「不思議ちゃん」である私が凄く惹かれる不思議な日本古銭が一つあります。

それが慶長通宝です!

この慶長通宝なる日本古銭は、古銭を趣味とする人にとってはご存知かもしれませんが、そうでない人にとってはあまりご存知無い古銭かもしれません。

「和同開珎や寛永通宝は知っているけど慶長通宝は知らないなぁ・・・」という人も多いはず。

慶長通宝はそれだけマイナーな古銭ですが、和同開珎や寛永通宝に負けない位に魅力的でもあります。

さて、この慶長通宝は1606年に江戸幕府により発行された銅銭のお金と言われておりますので江戸初期の日本古銭ですね。

ただ、いつ発行されたのかは色々な説があって江戸幕府により1606年に発行されたというのは間違いという説もあります。

なぜなら当時、慶長通宝が発行されたという記録がほとんど無いからです。

その為、「慶長通宝はいつどこで発行されたのか?」は謎が多いのですよ。

確かに同じ江戸時代の銅銭のお金ならば寛永通宝や天保通宝みたいにあまり知られていないし、現存枚数も寛永通宝や天保通宝に比べてそれほど多くない。

私鋳銭や鐚銭という説もあります。

確かに鐚銭みたいにボロボロの物ばかりだし・・・

慶長通宝 表面

慶長通宝 裏面

その慶長通宝にまつわる色々な説や憶測が広がり更に謎の多い銅銭としてのイメージが強くなっているような気がします。

その説や憶測、謎が多いからこそ慶長通宝は魅力的な古銭なのだと思います。

私も初めて慶長通宝を見た時は「へぇ~!こんな珍しい日本の銅銭があったんだ!」と感心すると共に感動すら覚えました。

これは初めて和同開珎や神功開宝を手に取った時と同じ感動でした。

慶長通宝は江戸時代の銅銭の中では珍しい部類であるし、寛永通宝や文久永宝、天保通宝などよりも現存枚数も少なく、あまり見かけないので価値もそれなりに高いです。

慶長通宝の価値や相場は、状態や種類にもよりますがどれも比較的高価です。

まぁ、和同開珎などの皇朝銭ほど高価ではありませんが一般レベルの寛永通宝や天保通宝よりもずっと高価です。

ボロボロでスレが多い状態が悪い慶長通宝でも1枚、5000円~6000円位は普通にします。

慶長通寶

少し状態が良い物ですと1枚、1万円以上の物も普通にあります!

また慶長通宝の種類の中で、「宝頂星」と呼ばれる手替わり品ですと5万~10万円位するものもあります。

この「宝頂星」タイプの慶長通宝は高価なので私も未だに手が届かず持っておりません(^^;

私が持っている慶長通宝は、やや銭形が小さい私鋳銭タイプや鐚銭タイプのものばかりです。

状態がボロく状態が悪くて、銭質が小さく薄く貧弱で、スレや傷も多い慶長通宝を10枚くらい集めました。

慶長通宝

ただ、この手のボロく貧弱なタイプの慶長通宝でも1枚5000円~6000円位は普通にするので資産価値は高いと思います。

寛永通宝だと状態がボロくて銭質が貧弱な物は1円の価値にもならない事が多いですが、慶長通宝はどんなにボロくても数千円で売れることも多いので本当に魅力的な不思議ちゃん古銭です。

ちなみに私鋳銭タイプの粗悪な慶長通宝は、 元々のベースが永楽通宝と言われております。

(永楽通宝)

永楽通宝の「永楽」部分を削って「慶長」の文字を嵌め込み変造した鋳型を用いたと言われております。

そんな安直で安っぽい手抜きな作りの慶長通宝でも現存枚数はそれほど多く無いので銅銭にしてはまぁまぁ価値が高いといえます。

なので、慶長通宝を見つけたら1枚、1枚・・・と少しづつ集めていくと良いと思います。

これがたとえボロボロの状態が悪い慶長通宝でも。

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